PATCH
HTTP の PATCH リクエストメソッドは、リソースへの部分的な変更を適用します。
PATCH は CRUD に見られる "update" の概念にやや類似しています(一般的に、 HTTP は CRUD とは異なり、両者は混同するべきではありません)。
PATCH リクエストは、リソースをどのように修正するかの指示のセットと考えられます。これは PUT がリソースの完全な表現を送るのと対照的です。
PATCH はべき等であるとは限りませんが、そうなる可能性もあります。この点は、常にべき等である PUT とは対照的です。「べき等」という言葉は、同じリクエストを何度繰り返しても、リソースが同じ状態になることを意味します。 例えば、自動インクリメントするカウンタフィールドがリソースの不可欠な部分である場合、 PUT は自然にそれを上書きしますが(すべてを上書きするので)、 PATCH は必ずしもそうとは限りません。
PATCH は(PUT のように)他のリソースに対して副作用が発生する場合があります。
サーバーが PATCH に対応しているかどうかを調べるために、サーバーは Allow または Access-Control-Allow-Methods (CORS の場合)レスポンスヘッダーのリストに追加することで対応状況を知らせることができます。
PATCH が許可されていることを示すもう1つの(暗黙の)識別方法は、サーバーが受け付けるパッチ文書の形式を指定する Accept-Patch があることです。
構文
PATCH /file.txt HTTP/1.1
例
リクエスト
PATCH /file.txt HTTP/1.1 Host: www.example.com Content-Type: application/example If-Match: "e0023aa4e" Content-Length: 100 [変更の記述]
レスポンス
仕様書
| 仕様書 | 題名 |
|---|---|
| RFC 5789: PATCH | PATCH Method for HTTP |
関連情報
204Allow,Access-Control-Allow-MethodsAccept-Patch– サーバーが受け入れる PATCH 文書の形式を指定します。