CacheStorage
CacheStorage インターフェイスは、Cache オブジェクトのストレージを表します。
このインターフェイスは、
ServiceWorkerや他の種類のワーカーまたはwindowのスコープからアクセスできる、すべての名前付きキャッシュのマスターディレクトリーを提供します(サービスワーカーでの使用には限定されません)。- 対応する
Cacheオブジェクトへの文字列名のマッピングを維持します。
CacheStorage.open() を使用して、Cache インスタンスを取得します。
CacheStorage.match() を使用して、所与の Request が CacheStorage オブジェクトが追跡する Cache オブジェクトのキーであるかどうかを確認します。
グローバルな caches プロパティを介して CacheStorage にアクセスできます。
メモ: CacheStorage は、信頼されていないオリジン(つまり、 HTTPS を使用しないオリジンですが、この定義は将来より複雑になる可能性があります)では常に拒否し、 SecurityError となります。 Firefox でテストする場合は、 Firefox 開発者ツールのオプション/ギアメニューの HTTP による Service Worker を有効化 (ツールボックスを開いたとき) オプションをチェックすることで回避することが可能です。さらに、 CacheStorage はファイルシステムへのアクセスを必要とするため、Firefoxのプライベートモードでは利用できない場合があります。
メモ: CacheStorage.match() は便利なメソッドです。 キャッシュエントリと一致する同等の機能を実装するには、CacheStorage.keys() からキャッシュ名の配列を返し、CacheStorage.open() で各キャッシュを開き、Cache.match() で必要なものと一致させます。
注: この機能は Web Worker 内で利用可能です
安全なコンテキスト用: この機能は一部またはすべての対応しているブラウザーにおいて、安全なコンテキスト (HTTPS) でのみ利用できます。
インスタンスメソッド
CacheStorage.match()-
所与の
Requestが、CacheStorageオブジェクトが追跡するCacheオブジェクトのキーであるかどうかを確認し、その一致で解決するPromiseを返します。 CacheStorage.has()-
Promiseを返します。これは、cacheNameに一致するCacheオブジェクトが存在する場合、trueに解決されます。 CacheStorage.open()-
Promiseを返します。これは、cacheNameに一致するCacheオブジェクトに解決されます(まだ存在しない場合は新しいキャッシュが作成されます)。 CacheStorage.delete()-
cacheNameに一致するCacheオブジェクトを見つけ、見つかった場合はCacheオブジェクトを削除し、trueに解決されるPromiseを返します。Cacheオブジェクトが見つからない場合、falseに解決されます。 CacheStorage.keys()-
Promiseを返します。これは、CacheStorageによって追跡されるすべての名前付きCacheオブジェクトに対応する文字列を含む配列で解決されます。このメソッドを使用して、すべてのCacheオブジェクトのリストを反復処理します。
例
このコードスニペットは、MDN の単純なサービスワーカーの例からのものです(単純なサービスワーカーがライブで実行するのを見る)。 このサービスワーカーのスクリプトは、 InstallEvent が発生するのを待ち、waitUntil を実行してアプリのインストールプロセスを処理します。 これは、CacheStorage.open を呼び出して新しいキャッシュを作成し、Cache.addAll を使用して一連のアセットを追加することで構成されます。
2 番目のコードブロックでは、 FetchEvent が発生するのを待ちます。 次のようなカスタムレスポンスを作成します。
CacheStorageでリクエストに一致するものが見つかったかどうかを確認します。 もしそうなら、それを提供します。- そうでない場合は、ネットワークからリクエストを取得し、最初のブロックで作成されたキャッシュも開き、
Cache.put(cache.put(event.request, response.clone())) を使用してリクエストのクローンを追加します。 - これが失敗した場合(例えば、ネットワークがダウンしているため)、フォールバックレスポンスを返します。
最後に、FetchEvent.respondWith を使用して、カスタムレスポンスが等しくなったものをすべて返します。
js
self.addEventListener("install", (event) => {
event.waitUntil(
caches
.open("v1")
.then((cache) =>
cache.addAll([
"/",
"/index.html",
"/style.css",
"/app.js",
"/image-list.js",
"/star-wars-logo.jpg",
"/gallery/bountyHunters.jpg",
"/gallery/myLittleVader.jpg",
"/gallery/snowTroopers.jpg",
])
)
);
});
self.addEventListener("fetch", (event) => {
event.respondWith(
caches.match(event.request).then((response) => {
// caches.match() は常に解決します
// ただし、成功の場合はレスポンスに値があります
if (response !== undefined) {
return response;
} else {
return fetch(event.request)
.then((response) => {
// レスポンスは1回のみ使用できます
// クローンを保存して、1番目のコピーをキャッシュに入れ、
// 2番目のコピーを提供する必要があります
let responseClone = response.clone();
caches.open("v1").then((cache) => {
cache.put(event.request, responseClone);
});
return response;
})
.catch(() => caches.match("/gallery/myLittleVader.jpg"));
}
})
);
});
このスニペットは、サービスワーカーのコンテキストの外部で API を使用する方法を示しており、await 演算子を使用してより読みやすいコードにしています。
js
// キャッシュからデータを取得しようとしますが、フォールバックしてライブで取得します。
async function getData() {
const cacheVersion = 1;
const cacheName = `myapp-${cacheVersion}`;
const url = "https://jsonplaceholder.typicode.com/todos/1";
let cachedData = await getCachedData(cacheName, url);
if (cachedData) {
console.log("取得したキャッシュデータ");
return cachedData;
}
console.log("最新データの取得");
const cacheStorage = await caches.open(cacheName);
await cacheStorage.add(url);
cachedData = await getCachedData(cacheName, url);
await deleteOldCaches(cacheName);
return cachedData;
}
// キャッシュからデータを取得します。
async function getCachedData(cacheName, url) {
const cacheStorage = await caches.open(cacheName);
const cachedResponse = await cacheStorage.match(url);
if (!cachedResponse || !cachedResponse.ok) {
return false;
}
return await cachedResponse.json();
}
// 古いキャッシュを削除して、ユーザーのディスク容量を尊重します。
async function deleteOldCaches(currentCache) {
const keys = await caches.keys();
for (const key of keys) {
const isOurCache = key.startsWith("myapp-");
if (currentCache === key || !isOurCache) {
continue;
}
caches.delete(key);
}
}
try {
const data = await getData();
console.log({ data });
} catch (error) {
console.error({ error });
}
仕様書
| Specification |
|---|
| Service Workers # cachestorage-interface |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser