Set.prototype.forEach()
forEach() メソッドは、与えられた関数を Set オブジェクトの各値に対して一回ずつ、挿入順で実行します。
試してみましょう
構文
js
// Arrow function
forEach(() => { /* ... */ } )
forEach((value) => { /* ... */ } )
forEach((value, key) => { /* ... */ } )
forEach((value, key, set) => { /* ... */ } )
// Callback function
forEach(callbackFn)
forEach(callbackFn, thisArg)
// Inline callback function
forEach(function() { /* ... */ })
forEach(function(value) { /* ... */ })
forEach(function(value, key) { /* ... */ })
forEach(function(value, key, set) { /* ... */ })
forEach(function(value, key, set) { /* ... */ }, thisArg)
引数
callback-
各要素に対して実行する関数で、 3 つの引数を受け付けます。
value,key-
Setで現在処理されている要素。Setにはキー (key) がないため値 (value) が両方に渡されます。 set-
forEach()が呼び出されたSetオブジェクトです。
thisArg-
callbackFnを実行するとき、thisとして使用する値です。
返値
undefined です。
解説
forEach() メソッドは Set オブジェクトに実際に存在するそれぞれの値に対して、指定された callback を一回ずつ実行します。削除された値に対しては呼び出しません。ただし、undefined の値をもつ要素に対しては実行します。
callback は 3 つの引数で呼び出されます。
- 要素の値
- 要素のキー
- 走査を行う
Setオブジェクト
しかし、 Set オブジェクトにキーがないので、最初の 2 つの引数は、両方とも Set に含まれる値です。そのため callback 関数は Map や Array の forEach() メソッドと整合が取れています。
thisArg 引数が forEach() に渡された場合、 callback を呼び出すときにこれが渡され、 this 値として使用されます。渡されなかった場合は、さもなければ、this 値として使用するために undefined 値が渡されます。 this の値が最終的に callback から見える姿は、関数から見た this を決定するための通常のルールに応じて決まります。
それぞれの値は 1 回ずつ処理されますが、 forEach() が終了する前に削除・再追加された場合は例外です。処理される前に削除された値に対しては callback は実行されません。 forEach() が終了する前に追加された新しい値は処理されます。
forEach() は callback 関数を Set オブジェクト内のそれぞれの要素に対して一回ずつ実行します。返値はありません。
例
Set オブジェクトの内容を出力する
次のコードでは、Set オブジェクト内の各要素に対してログを出力します。
js
function logSetElements(value1, value2, set) {
console.log('s[' + value1 + '] = ' + value2);
}
new Set(['foo', 'bar', undefined]).forEach(logSetElements);
// logs:
// "s[foo] = foo"
// "s[bar] = bar"
// "s[undefined] = undefined"
仕様書
| Specification |
|---|
| ECMAScript Language Specification # sec-set.prototype.foreach |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser