FileReader
FileReader オブジェクトを使用すると、ウェブアプリケーションは、ユーザーのコンピューターに保存されているファイル(または生のデータバッファー)の内容を非同期に読み取ることができます。File または Blob オブジェクトを使用して、読み込むファイルまたはデータを指定します。
File オブジェクトは、<input> 要素を使用してファイルを選択した結果として返される FileList オブジェクト、またはドラッグ & ドロップ操作の DataTransfer オブジェクトから取得することができます。
FileReader は、ユーザーが HTML の <input type="file"> 要素を使って、あるいはドラッグ & ドロップで明示的に選択したファイルの内容にのみアクセスすることができます。ユーザーのファイルシステムからパス名でファイルを読み込むために使用することはできません。クライアントのファイルシステム上のファイルをパス名で読み込むには、ファイルシステムアクセス API を使用してください。サーバー側のファイルを読み込むには、標準的な Ajax ソリューションを使用し、ドメインをまたがって読み込む場合は CORS 許可を取得してください。
注: この機能は Web Worker 内で利用可能です
コンストラクター
FileReader()-
新しく作成された
FileReaderを返します。
詳細や例についてはウェブアプリケーションからのファイルの使用を参照してください。
インスタンスプロパティ
FileReader.error読取専用-
ファイルの読み込み中に発生したエラーを表す
DOMExceptionです。 FileReader.readyState読取専用-
FileReaderの状態を示す数値。以下のいずれかになります。名前 値 説明 EMPTY0まだデータは読み込まれていません。 LOADING1データは現在読み込み中です。 DONE2読み込みリクエストがすべて終了しました。 FileReader.result読取専用-
ファイルの内容。このプロパティは読み込み操作が完了した後にのみ有効であり、データの形式は、どのメソッドが読み込み操作を開始するのに使用されたかに依存します。
インスタンスメソッド
FileReader.abort()-
読み込み処理を中断します。結果として
readyStateはDONEに変わります。 FileReader.readAsArrayBuffer()-
指定された
Blobの内容の読み込みを開始し、終了すると、result属性にファイルのデータを表すArrayBufferが格納されます。 FileReader.readAsBinaryString()-
指定された
Blobの内容の読み込みを開始し、終了すると、result属性にはファイルからの生のバイナリーデータが文字列として格納されます。 FileReader.readAsDataURL()-
指定された
Blobの内容の読み込みを開始し、終了すると、result属性にはファイルのデータを表すdata:の URL が格納されます。 FileReader.readAsText()-
指定された
Blobの内容の読み込みを開始し、終了するとresult属性にファイルの内容がテキスト文字列として格納されます。オプションでエンコーディング名を指定することができます。
イベント
これらのイベントを待ち受けるには、 addEventListener() を使用するか、このインターフェイスの onイベント名 プロパティにイベントリスナーを代入するかしてください。 FileReader が使用されなくなったら、メモリーリークを防ぐために removeEventListener() でイベントリスナーを取り外してください。
仕様書
| Specification |
|---|
| File API # APIASynch |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser