DOMTokenList
DOMTokenList インターフェイスは、スペースで区切られたトークンのセットを表します。こうしたセットは Element.classList や HTMLLinkElement.relList など、数多くのものから返されるものです。
DOMTokenList の添字は JavaScript の Array オブジェクトのように 0 から始まります。 DOMTokenList は常に大文字と小文字を区別します。
プロパティ
DOMTokenList.length読取専用-
整数で、このオブジェクトに格納されているオブジェクトの数を表します。
DOMTokenList.value-
文字列化プロパティであり、リストの値を文字列で返します。
メソッド
DOMTokenList.item()-
そのリスト内で指定された位置の項目を返します。指定された位置がそのリストの
length以上であればundefinedを返します。 DOMTokenList.contains()-
指定されたトークンがリストに含まれていれば
trueを返し、そうでなければfalseを返します。 DOMTokenList.add()-
指定されたトークンをリストに追加します。
DOMTokenList.remove()-
指定されたトークンをリストから削除します。
DOMTokenList.replace()-
そのトークンを別なトークンで置き換えます。
DOMTokenList.supports()-
指定されたトークンが、関連付けられた属性で対応しているトークンであれば
trueを返します。 DOMTokenList.toggle()-
もしそのトークンが存在すればリストから削除し、存在しなければそのトークンをリストに追加します。操作後にリスト内にそのトークンが存在するかどうかを論理値で返します。
DOMTokenList.entries()-
このオブジェクト内に含まれるすべてのキーと値のペアを反復処理することができるイテレーターを返します。
DOMTokenList.forEach()-
DOMTokenListオブジェクトの各要素に対して 1 回ずつ、指定したコールバック関数を実行します。 DOMTokenList.keys()-
このオブジェクト内に含まれるすべてのキーと値のペアのうち、キーを反復処理することができるイテレーターを返します。
DOMTokenList.values()-
このオブジェクト内に含まれるすべてのキーと値のペアのうち、値を反復処理することができるイテレーターを返します。
例
以下の簡単な例では、 <p> 要素のクラスのリストを Element.classList を使用して DOMTokenList として受け取り、 DOMTokenList.add() を使用してクラスを 1 つ追加し、最後に <p> の Node.textContent が DOMTokenList と等しくなるように更新します。
まず、 HTML は以下のとおりです。
html
<p class="a b c"></p>
そして JavaScript です。
js
let para = document.querySelector("p");
let classes = para.classList;
para.classList.add("d");
para.textContent = `段落の classList は "${classes}"`;
出力結果はこのようになります。
ホワイトスペースのトリミングと重複の削除
DOMTokenList を編集するメソッド (DOMTokenList.add() など) は、自動的にそのリストから余分なホワイトスペースをトリミングし、重複した値を削除します。例えば次のようになります。
html
<span class=" d d e f"></span>
js
let span = document.querySelector("span");
let classes = span.classList;
span.classList.add("x");
span.textContent = `span の classList は "${classes}"`;
出力結果はこのようになります。
仕様書
| Specification |
|---|
| DOM Standard # interface-domtokenlist |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser